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【理系学部卒】理系で院に進まないという選択「いきいきと働ける場所を探して」~遠藤さんインタビューvol.2~

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2021/05/24

【理系学部卒】理系で院に進まないという選択「いきいきと働ける場所を探して」~遠藤さんインタビューvol.2~

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今回は、理科Ⅰ類から工学部マテリアル工学科バイオマテリアルコースに進学し、学部卒で株式会社リクルートに入社した遠藤あゆみさんのインタビューvol.2をお届けします。 vol.2では、遠藤さんがどうして院進をせず就職を選んだのか 、どういう軸で会社選びをしたのかなどをお聞きします。

  ──次に、就職という選択について詳しく伺いたいです。9割以上も大学院に進むということでしたが、最初は遠藤さんも大学院に行く前提で学部を選ばれたのですか?

そうですね、元々は大学院まで行き研究室での研究を進めながら、教職を取って教員になろうと思っていました。

  ──なるほど。どのような心変わりがあって就職という決断をされたのでしょうか?

3年生の頃、学部卒業後の進路について漠然とした不安がありました。講義や実験の日々の中で、孤独な戦いという印象のある研究生活を続けるよりも、人と協働して何かを取り組む方が自分の性分に合っているのではないかと感じていたのです。

3年生の夏頃には周りに流されず学部で卒業し就職するという選択肢を取っても良いのではないかと考えるようになり、院進以外の選択肢を作っておくためにも、3年生の 秋頃から就活を始めることにしました。卒業生訪問や短期インターンを通して情報収集する中で、社会に出る方が自分に合っていると確信し、学部就職を決めました。


  ──普通と違う決断をするというのはかなり勇気のいることだったと思うのですがどうだったのでしょうか。東大生はかなり周囲に流されがちだと思うのですが……

確かに(笑)。ただ、情報収集と自己分析を重ねたうえで納得感を持って決断をしたので迷いや不安はなかったですね。自 分の場合は、学費を払って研究する2年間と、給料をもらって仕事をする2年間を比較した時に後者を取りたいと思いました。


  ──特に理系は学部でやっていたことを将来もやり続けるというイメージがある人も多いと思うのですが、理系で文系就職をするにあたって気になることはありましたか?

自分の場合は特になかったです。確かに理系職に就くなら学部時代に学んだ分野が直結することが多いです。一方、課題解決を前提とするビジネスにおいては、理系職であっても文系職であっても、対象へのアプローチ方法、いわゆる「仮説思考」(現状整理~課題の仮説設定~仮説の検証・修正~立証までのプロセス)が重要だと思っており、特に理系学生はこの思考法が学部時代でも鍛えられると思います。 私自身、学部で学んだこの思考法が今実際にビジネスの現場で活きているので、学部での勉強が無駄だった・初めから文系の学部を選べばよかった などとは感じていません。


  ──それでは実際の会社選びという話に入っていきたいと思います。どのような軸で今の会社に入ったのか教えていただけますか?

前提として、幅広く業界見ながら色々な人に会って情報収集と自己分析を繰り返し最終的に残った選社軸なのですが、主に3つあります。

1つ目は『自分がいきいきと働けるか』という軸です。自分の場合は、「何をやるか」より「どのような環境で・誰と働くか」という要素を重要視していました。

2つ目の軸として、『世の中へのインパクトがある会社であるか・事業が社会への貢献に結びついているか』を重視しました。

そして3つ目の軸は『広い視野とスピード感を持って、若いうちから様々な経験を積めるか』です。もともとは学校教育に携わりたいと思って教員を目指していたものの、就活を進める中で、「今まで身近なものであったから教育に興味や課題意識をもっているだけではないか」と考えるようになりました。そこで、最初は学校教育に閉じず、 一度広い視野で、社会でどのようなことが出来るのか・ビジネスはどのように成り立っているのかをスピード感を持って知ることができるところを探しました。これらの3本の軸に合致したのが、今のリクルートという会社でした。


  ──なるほど。業種というより会社で選んだということですか?

そうですね。1つ目の軸である『自分がいきいきと働けるか』に繋がるのですが、「年功序列などに縛られず正当に評価されるか」、「風通しが良いか」といった“企業風土”の面と、「周りに優秀な人が揃っていて良い刺激を受けられるか」といった“人”の面の両方が揃っているかを重視しました。共にネット上の情報だけでは実態が分かりきらないと思ったので、就活時は実際に気になる会社の人と会って話を聞くことを大切にしていました。多い時期は毎日2、3件卒業生訪問していたと思います 。

就活期は「あなたのやりたいことは何ですか」という問いを何度もぶつけられますが、就活期の短い期間で「仕事を通してやりたいことはこれだ!」と明確に見つけられる人ってそんなに多くないと思うんです。いくら自己分析を重ねて探しても見つからないときもあります。なので、「何をやりたいか」という軸に縛られすぎず、「どう働きたいか」、「誰と働きたいか」という軸があってもいいのではないかなと思っています。