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2021/05/29
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今回は、理科Ⅰ類から工学部マテリアル工学科バイオマテリアルコースに進学し、学部卒で株式会社リクルートに入社した遠藤あゆみさんのインタビューvol.3をお届けします。 vol.3では遠藤さんが現在どのような業務をしているか、その業務の中で学部の勉強がどのように活きているか、学生に対するアドバイスなどをお聞きします。
──それでは、リクルートで今までどのようなことをされてきましたか?
最初はホットペッパービューというサービスの営業職で、広告掲載の新規開拓営業や、掲載クライアントの売上拡大を図るコンサル営業をしていました。
特に新規開拓営業はなかなか泥臭い仕事も多かったですが、この会社は成果をあげたうえで自らが手を挙げればきちんと機会を与えてくれるので、営業現場でもきちんと成果を残すよう努力しました。そして1年程経ったタイミングで「企画職に異動し、会社の内側から事業の仕組みを動かす経験がしたい」という旨を当時の上司や人事部に伝え、同サービスの経営企画のような部署に配属となりました。現在は同部署で営業戦略の策定や事業の予算管理、中長期の事業PL(損益計算書)の策定などを行っています。
──入ってみてから会社に対するイメージの変化はありましたか?
実は自分の抱いていた印象とあまりギャップがないんです。特に“人”の面では、上司の意思決定や判断は合理的ですし、多くの人が目的意識を持って志高く働いていたり、人情が厚く面倒見がよかったりと非常に居心地が良い会社だなと感じています 。例えば、営業で中々成果があげられず悩んでいた時、当時の上司が部署の垣根を超えて同じような悩みを抱えていた先輩と話をする機会を作ってくださり、自身や自組織の営業成績には全く関係ないにもかかわらず親身に相談に乗り的確なアドバイスを頂けたことがあったなど、会社の方々の優しさに救われることが多々あります。
──なるほど。いわゆる理系の文系就職だと思うのですが、入社してみて理系で良かったと感じることはありますか?
まず、数理能力や論理的思考力は活きると思います。加えて、企画職はデータの分析が多いので分析の過程で、学部で培った実験的思考や仮説思考がプラスに働いていますね。あとはパワーポイントでの資料作成やExcelでの計算に慣れているのも隠れたアドバンテージです。
──では、もし今学生に戻れるなら何をしたいと思いますか?
所属している学部のみに捉われず、自分の興味ある分野の勉強や活動には積極的に挑戦したいです。当時マテリアル工学科に所属していましたが、サークルの先輩に紹介されて、教育学部と市の教育団体が主催の地域密着型ものづくりワークショップに参加したのは良い経験でした。社会人になるとお金の余裕ができても時間の余裕があまりないので、学生のうちに興味のあることはとことん挑戦できるとよかったなと思います。
──今後のキャリアについてどうしていきたいと考えているのかもお聞きしたいです。
まだ暫くは今の会社で事業拡大に携わる業務を経験しながらスキルアップする予定ですが、数年以内には教育業界にキャリアシフトをしようと考えています。
──最後に、学生へのアドバイスがあればお願いします。
1つは、早い段階から自己理解をする習慣をつけると良いと思います。多くの人は、就活期になって初めて自己分析を始めると思いますが、短い期間に行った浅い自己分析で自己理解を完結しファーストキャリアを決めてしまうことはもったいないと思うんです。 実際に、私の友人にも自己理解が不十分だったために社会に出て自分の想像と違ったと苦しんでいる人もいます。なので、大学1,2年のうちから自己理解を深めて悔いのない選択をしていってほしいなと思います。
もう1つは人との繋がりを広く持つことをおすすめします。私はサークルで仲良くなった友人や、同じクラスの友人、インターン先で出会った就活仲間とは今でもやり取りをしています。大学の友人は利害関係もなく、仕事の話も私生活の話も気兼ねなく話せる貴重な相手だと思います。
どちらも自分の人生の幸福度を上げることに繋がるので是非大事にしてほしいです。
──本日はお時間いただきありがとうございました!
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