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【文Ⅲ→農学部】多様な文化に触れ「世の中のため」を問い続けた ~川名さんインタビューvol.1~

進学選択

2021/07/08

【文Ⅲ→農学部】多様な文化に触れ「世の中のため」を問い続けた ~川名さんインタビューvol.1~

# 文科Ⅲ類

# 農学部

# 女性のキャリア

# 理系学部就職

今回は、川名桂さんのインタビューvol.1をお届けします。 川名さんは文科Ⅲ類から農学部国際開発農学専修に進学し、現在は東京都日野市にある街中農園Neighbor’s Farmにて野菜を栽培・販売されています。新規就農(独立して農業を始めること)された2019年当時、生産緑地を借りて農業を営まれるのはなんと全国で初めての事例でした。

vol.1では、川名さんが文科Ⅲ類に入学されてから農学部に進学するまでの1年半について、どのようなキャンパスライフを送り、どういった経緯で理転を決意されたのかに関して、深掘りしていきたいと思います。

  ── 前期課程の1年半ではどのようなキャンパスライフを送られていたのですか?

1年生の時はオーケストラサークルとテニスサークルに入っていたのですが、テニスサークルの方はイベントしか参加していない状況で、オーケストラもタイミングが合わず数ヶ月で辞めてしまうなど、課外活動はほとんどしていない状況でした。同じクラスの子と授業に出たり時には遊んだり、一方でバイトもしながら大学生活を送っていました。開発経済の授業の関係で夏休みにフィリピンへ行っていたために、大会へ参加できなかったというのが大きかったですね。2年生になってからはアイセックに入り、ここでは中国を訪問するなどの活動をしていました。


  ── 早い時期から海外を数多く訪問されたようですが、国際系への関心は以前からあったのですか?

そうですね。小さい時に海外に住んでいたこともあり、国際機関で働くことに興味がありました。国際協力などの授業をいくつか履修したり、フィリピンや中国に加えて、アフリカに行くゼミで10日間ほどタンザニアで過ごしたりもしました。


  ── とても多くの経験を積まれたのですね。コロナ禍で大学生活を送る我々にとっては相当羨ましいです。国際系の活動のほかにも何か時間を割いていたことはありますか?

大学に入学した当初は進学先が決められないからこそ、なんとなく文科Ⅲ類で入学したという経緯があったので、海外への渡航のみならず幅広い科目の授業を受けるなど様々な経験をする中で興味のある分野を探していました。具体的には地域の小学校を訪れる街歩きの授業や、建築系の図面を引く授業、さらには東大が所有する演習林を訪れる農学部系の授業も取り、幅広く勉強をしていました。


── 私も文科Ⅲ類の出身なのですが、前期課程では履修を点数に縛られ選択の幅を広げられなかったので、そうした過ごし方は非常に羨ましくもあり、憧れでもあります。こうして進学選択までに幅広く学問を修められたということですが、最終的に農学部の国際開発農学専修を選ばれた経緯と理由をお教えください。

国際機関に就職するのであれば後期教養学部の国際関係論コースに進学する、という選択肢もありましたが、フィリピンや中国、タンザニアなど数多くの場所を訪れ様々な人の話を聞く中で、私は理系的な専門分野を有する立場として接していきたいと思うようになりました。というのも社会インフラの発展していない海外の農村を訪れる中で「JICAの人は何も現場をわかっていない」とか「お金だけをもらっても意味がない」といったようなお話をたくさん聞き、調整役ではない形で働きたいと考えるようになったためです。

  ── 数ある理系の専門分野の中で農学部の国際開発農学専修を選択されたのは、背景にどのような考えがあったからなのでしょうか?

当初は農学にはあまり興味がなかったのですが文科Ⅲ類から理転するとなると、農学部なら国際開発農学、農業経済、工学部なら都市計画、社会基盤の4択ということに絞られました。工学部の都市計画や社会基盤も興味深く感じた一方で、海外の農村も訪れていたので食料などの農学部的なテーマに魅力を感じていました。
また工学部に進学するのは物理や化学などの理系教科を履修していない私にとって勇気がいることでした。農学部であれば社会学分野の授業も多かったので、それであれば私にも乗り越えられるだろうと考え、国際開発農学専修へ進学することにしました。


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