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農学部進学から新卒までのキャリアを辿る ~川名さんインタビューvol.2~

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2021/07/13

農学部進学から新卒までのキャリアを辿る ~川名さんインタビューvol.2~

# 理系学部就職

# 女性のキャリア

# 文科Ⅲ類

# 農学部

今回は、川名桂さんのインタビューvol.2をお届けします。 川名さんは文科Ⅲ類から農学部国際開発農学専修に進学し、現在は東京都日野市にある街中農園Neighbor’s Farmにて野菜を栽培・販売されています。新規就農(独立して農業を始めること)された2019年当時、生産緑地を借りて農業を営まれるのはなんと全国で初めての事例でした。

vol.2では、川名さんが農学部に進学されてから新卒で農業法人でお仕事をされるまでの過程を深掘りしていきたいと思います。

  ── 農学部の国際開発農学専修へ進学されたということでしたが、学科での生活はいかがでしたか?

正直なことを言うと、勉強している人がそれほどいないことに半分驚き半分ガッカリしました。(笑)研究室は国際情報農学研究室というところに入り、農業ICTに関して学びました。元々が文系出身ということで卒論も実験ベースのものではなく、農業機器を農家が導入するにあたっての障壁や世の中に普及しやすい製品に関してまとめたものにしました。


  ── 農学部進学以後は前期課程の時のように、何か課外活動はされていましたか?

2年の終わりから農業系のインターンをしていました。この会社では実際に農家さんのもとへ取材へ赴き、それをフリーペーパーにまとめて発行するという活動をしていました。


  ── 農学部の勉強にも励みながら、学外でもまた別の形で農業への知見を深めていかれたのですね。その好奇心や行動力は小さい時からのものなんでしょうか?

そういうわけではないと思いますが、大学の4年間がとても貴重な時間であることは入学時からずっと感じていました。どんな人も学生には優しく対応してくれますからね。農業系のインターンに関しても、農学部に進学して農学を学びながらも実際の農業のことは全然理解できていないなと痛感したので挑戦してみようと思いました。限られた時間の中で自分の道を見つけねばならないという思いは強く持っていた思います。

  ── 続いて就職活動のお話に移りますが、東大の理系学生の多くが大学院に進まれる中、学部卒での就職を決めた理由を教えてください。

農学栄えて農業滅ぶ」という言葉があるのですが、この言葉が示すように農業の分野では現場にこそ知識がある、という考え方が根強くあります。私もこのまま2年間農学を研究したところで何が得られるのか、疑いを感じたうえに、比較的緩い農学部の環境下で勉強のモチベーションを保ち続けられるのか不安になりました。それなら就職をして厳しい環境の下で揉まれて成長したいと考え、学部卒で就職することにしました。


  ── 新卒では農業法人に就職された、とのことでしたが、これはどういった経緯なのでしょうか?

先に話した農業系のインターンのお仕事の一環として、4年の春に就活イベントを主催しました。主催側とはいえ私も大学4年生だったので、参加者側に混ざって各企業を回っていたところ、「めっちゃ面白い!」と思える企業に出会いました。農家が立ち上げたその企業は当時、様々な会社とのコラボレーションを次々と成功させていおり、インターンでの活動を通して現場志向が高まっていた私を惹きつけるものがありました。こうしてこの会社の面接を受けることにし、内定をいただいたので、入社することを決意しました。



  ── なかなか大胆な決断ですね。実際に就職されてから、ギャップなどはありませんでしたか?

正直な話、当初聞いていたものと現実にはかなりの乖離がありました(笑)。その会社にとって新卒採用が初めてだったこともあり、さらに入社して間もなく組織再編に直面したこともあり、当初想定していた経営企画部での企画職としての仕事を担うことはできませんでした。4ヶ月ほど工場を転々として現場での勉強が続き、千葉で1年ほど働いたのちには、自社農場を立ち上げるプロジェクトの栽培担当として福井でトマトを育てることになりました。想定していた仕事と違うものにはなったものの、栽培管理を一通り学ぶことができ、それはそれで非常に楽しいものでした。

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