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次世代のために、心の豊かさを大切にする社会を。 ~黒川さんインタビュー vol.3~

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2021/07/01

次世代のために、心の豊かさを大切にする社会を。 ~黒川さんインタビュー vol.3~

# 文科Ⅰ類

# 法学部

今回は、黒川浩太郎さんのインタビューvol.3をお届けします。 黒川さんは文科Ⅰ類から法学部に進学されました。卒業後は農林水産省で2年間働かれたのち、愛媛県の今治市に移住してサッカークラブFC今治の経営企画室とパートナーシップグループの業務に従事されています。

vol.3では、黒川さんが農林水産省に入省されてから転職されFC今治での現在のお仕事に至るまでのお話を深くお伺いしていきたいと思います。

  ── ビジョンに惚れて入った農水省の日々はいかがでしたか?

1年目は消費・安全局の総務課に配属されました。総務課は、簡単に言うと、農林水産省の中枢から局単位に割り振られた仕事を局内各課に割り振る立場です。
入省した前後に「もりかけ問題」が国会で争点化しました。農水省は、獣医療体制を所管するので、流れ弾で質問がたくさん当たりました。慌ただしい国会関係業務を体験することができ、報告・連絡・相談の集中訓練のような形で、とても良い社会勉強になりました。
それと同時に役所の長時間労働を体験し、この働き方は私にとって持続可能ではないと感じるようになりました。
それに加え、省内の重要テーマは、しばらく輸出競争力強化や、大規模で効率的な農業といったことであり続け、自分の携わりたいテーマに腰を据えて取り組むことは難しいことが分かってきました。自分の意志、配属、時流が奇跡的に合致した時には、政策ツールを駆使して大きく社会を動かせる非常に魅力的な仕事だとは思うんですけどね。
そうして、留学には興味があるものの、ずっと役所にはいないのだろうなと思っていた2年目の冬、FacebookでFC今治に関する求人を目にしました。この求人面白そうだな、転職してみようかなと、そう考え始めました。


  ── 愛知出身ということでしたが、セカンドキャリアとして選ばれたのは愛媛県に根付いた企業だったんですね。

サッカー×持続可能な社会創りという掛け合わせが唯一無二でした。好きなサッカーに関わる仕事で、かつ、「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する。」という企業理念を本気で追いかけていると感じました。今日の株価や売上など目に見えるものばかりを追うのではなくっているけれど、知恵や信頼などの目に見えない資本を大切にする社会を目指そうと言っています。ここでなら、自分のやりたいことがやれると思い、農林水産省を離れ、移住・転職すること決断しました。


  ── FC今治ではどのようなお仕事をされているのですか?

経営企画室では、取締役会や執行役員会といった重要会議の議事録作成などの業務を行っています。パートナーシップグループでは、既存のパートナーにはパートナーとしての権利活用を提案してパートナーシップの価値を高める仕事、新しく訪問する企業には会社の理念をご説明し、相手企業の思いや課題を理解し、共により良い社会を創るパートナーになっていただけないかとご提案する仕事をしています。他にも、ホーム戦は部署にかかわらず社員全員で設営、運営、撤収を行いますし、2023年竣工予定の新スタジアムの計画の仕事もあります。


  ── 今後FC今治はどのようなチームを目指していますか?

日本サッカーの型を作ること、16歳までにその型を身につけさせ、その後自由にさせることで自律した選手を育てること、その選手たちが日本代表の骨格を担いワールドカップで優勝することを目指しています。それとともに、今治市をはじめとする東予地域(他に西条市、新居浜市、四国中央市、上島町)の人々に愛され、街の活気や希望を生む存在を目指しています。

 ↑西条市での土壁塗りワークショップに参加した時の様子


  ── 黒川さんは今後どのように関わっていきたいと思っていますか?

まずは、パートナーシップに関して、我々の想いや活動に共感し、協働していただけるパートナーを増やしていきたいです。
そして、新スタジアムの法面をワイン用のぶどう畑にする計画に着手したので、採れたぶどうでワインができるように頑張りたいです。

 ↑今治市菊間へぶどう狩りに行った時の様子


  ── 最後に、東大生に向けてひとことお願いします。

少しでも心が惹かれたら、機会を作って関わってみることが、自分の興味関心を探ることにつながると思います。そのテーマに対する関わり方を、実際に現場を見て、体を動かして感じることを通じ、考えていったら良いのではないかと思います。
私も今の会社で3年目になりますが、まだまだたくさん経験を積んでいきたいので、食わず嫌いをせずにやっていきたいと思っています。

  ── 大変貴重なお話をありがとうございました。