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官僚志望だった文Ⅰ生が、ベンチャー投資というキャリアを選んだ理由とは?~白川さんインタビューvol.1~

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2021/11/27

官僚志望だった文Ⅰ生が、ベンチャー投資というキャリアを選んだ理由とは?~白川さんインタビューvol.1~

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今回は、文科Ⅰ類から法学部に進学した後、事業立ち上げや留学を経験し、新卒でVC(ベンチャーキャピタル)のジャフコ グループ株式会社に入社された、 白川亜祐旭さんのインタビューvol.1をお届けします。 vol.1では、官僚志望であった白川さんがVCに入社した理由などについてお聞かせいただきます。

──白川さんは、どうして文科Ⅰ類を受験されたのですか?

白川さん

私は幼い頃からぼんやりと世の中のためになるような仕事をしたいと思っていました。高校生だった当時は、メインで世の中を動かしているのは政治なのではないかと考えていたので、政治に関われる官僚になりたいと考えていました。だから、官僚になりやすい法学部に進学するために、文科Ⅰ類を受験しました。大学入学後も、基本的には官僚になろうと思っていましたね。

──そんななかで、最終的には官僚になられていないわけですが、どのような変化があったのでしょうか?

白川さん

大学に入った後、世の中を良くしていく上でそもそも自分が官僚になる事が最良なのかを色々な活動を通じて考えたいと思っていました。最初は社会起業家を支援するNPOでインターンをしました。社会課題を解決したいという強い思いを持った人たちがそこには集まっていたのですが、収益化のハードルが高く事業拡大の難しさを感じました。学生の私では起業家の相談相手にはなれませんし、資金の提供もできない中で、本当に支援できているのかとてももどかしかったです。ただ、そこで起業家という本気で世の中を変えようとしている存在に初めて触れる中で、政治ではなく起業でも世の中を変えられる可能性があるのではないかと思いました。

そこで、今度は起業をしてみたいと思うようになりました。まずは、自分自身でサービスを作ってみようと思い、「ut palette」というサービスをリリースしました。現在のUTmapさんがやろうとしていることと近くて、東大生の生活を支援するようなアプリを開発しました。

──なるほど。その「ut palette」をご自身で開発されて何か心境に変化はありましたか?

白川さん

まず、「本気でこれをやりたいんだっけ?」と思うようになりました。東大生向けの採用イベント等も開催して企業からお金も頂いていたのですが、一生をかけてやりたいことではないなと感じていました。

私は、特定領域というよりも社会全体を良くしていきたいという思いがあるので、何か一つについて一生をかけて取り組むというよりも、様々な新しい取り組みに関わり続ける方が向いていると当時認識しました。

そんな時に、ベンチャーキャピタリストの方とお会いする機会があり、VC(ベンチャーキャピタル)という会社とそこで働くベンチャーキャピタリストという仕事の存在を知りました。起業家を支援しながら、新たなものを作るお手伝いをするという仕事内容が、当時の私のやりたいことに非常に近いと思い、非常に興味を持ちました。

──留学もされたとのことですが、どうして留学されたのですか?

白川さん

シアトルのワシントン大学に1年間留学に行っていました。「ut palette」の経験を経て、ビジネスについて何もわかっていないことを気づいたことが、留学のきっかけです。

──留学中にキャリアに対する意識の変化はありましたか?

白川さん

留学してからも自分のキャリアについて考えていました。高校生からの思いであった「世の中を変える」とはどういうことだろうかと考えました。当時は、まだ官僚という選択肢も十分に残っていたので、官僚の道に進むか、民間企業に勤めるか、起業をするかを迷っていたんです。そのなかで、自分が生まれてきてから政治で世の中が大きく変わった事があったっけ?と振り返りました。あまり実感としてはなかったなと。それよりもインターネットの広がりの中で世の中がガラッと変わってきたなと思いました。よくよく人類史を振り返ると、古代であれば農耕技術の発達、近代であれば蒸気機関の発明による産業革命と新しいテクノロジーが誕生して普及したタイミングで社会が大きく前進していると気付きました。

そこで新しいテクノロジーを生みだして、普及させていく事に関われる仕事に就きたいなと考える様になりました。ただ、自分が世の中を変えるほどのテクノロジーを生み出すエンジニアサイドになれる確信は持てなかったため、新しいテクノロジーを生み出した人を支援し一緒に世の中に普及させていくビジネスサイドの人間として仕事をしていこうと思いました。

そして、その仕事こそがベンチャーキャピタリストの仕事であると思うようになりました。

──そういった背景でVCを志望されたのですね。実際にどのように就活をしましたか?

白川さん

留学中に、留学生向けの就活イベント「ボストンキャリアフォーラム」というものに参加しました。そこで現在入社した会社を知り、採用していただきました。

──学生時代にやっておけばよかったと思うことがあれば教えてください。

白川さん

急成長のテックスタートアップで働いてみたかったです。成長している会社ってこんな感じなんだというのを体感していれば、よりベンチャーキャピタリストとして奥行きをもった仕事ができたかもしれないなと思います。

学生で働くとしたら自分のレベルよりも少し高いレベルの仕事がもらえるフェーズの会社がいいかなと思います。人員拡大フェーズが一旦落ち着いてる会社だと、組織が出来上がっていて裁量権がある仕事の枠が無かったりするので、インターン生には雑用のような仕事しかさせてもらえないかもしれません。これから大きくなっていくような「第一拡大フェーズ」の会社に入ったほうが、難しい仕事を振られ、結果として成長できるのではないかと思います。

たとえば、私の投資先のカンリ―という会社が「第一拡大フェーズ」の会社です。店舗事業者向けのソフトウェアを提供している会社で、数億円の資金調達を完了してこれから一気に事業を伸ばしていこうとしています。この記事を読んでいる東大生の方々にとって適切な難易度の仕事が沢山あるのでオススメです。


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