就活
就活
2022/02/04
# 文科Ⅱ類
# 経済学部
# 女性のキャリア
# 商社
ー就活はいつ頃から始められたのですか?
木下さん
3年生の春頃に始めました。就活を始める段階は早かった方だと思います。経済学部なのもあって周りの友達の影響を受けて始めました。
ー就活といってもどのようなことから始めましたか?
木下さん
就活は自分が選ばないといけないものなので、まず職を選ぶにあたって何を考えればいいかを調べました。行動としては就活準備のイベントに参加したりインターンの選考に応募し始めました。夏に初めてインターンに参加しました。もともとその時期に就活のイベントをしている業界が限られているということと、周りの影響もあって外資系の金融機関などを中心に考えていました。
ー就活時にキャリア像はありましたか?
木下さん
初めの方になんとなく、自分で社会の経済活動に参加している実感のある仕事がしたいということとベンチャー企業には興味がないことは考えていました。外資系の金融機関を結構受けていたのは広い視野で世界を見てみたいという思いが意識はせずもあったからだと思います。就活を始めてからは人と深く関わるという観点も意識するようになりました。
ーなるほど。では、外資系金融から志望業界を変更したきっかけはありますか?
木下さん
ありますね。とある会社の面接で、「あなたの本当に興味・適性のあることは、今仰ったことではないのではないですか。」と言われてから自分が本当にやりたいことを考えるようになりました。その中で、自分が分野の幅を絞って仕事をするスペシャリストに向かないと感じたんですよね。結論から言うと最初から外資系の金融機関にそこまで適性がなかったんだと思います。就活を始めた頃は専門分野のことでハードワークする働き方に対する憧れみたいなものがありましたが、自分の場合は色々なことを広く浅く知っているジェネラリストに適性があり、将来もそうありたいと思いました。
ー商社がいいと思ったのはなぜですか?
木下さん
部活の卒業生が多く勤めていたので、商社の人がどのような仕事をするのかということを聞いたことがありました。大きい会社はリソースを多く持っているので若手のうちからも、任せてもらうことができるという点で、商社などは良い環境だと感じました。また、就活の時に思っていた、広い視野で仕事をすることと自分とは全く異なる文化・価値観に触れ続けられること、そして当事者意識を持って物事に取り組むことができること、の3つができるだけ叶えられるという意味で商社を選びました。
ー他の業界とは迷われましたか?
木下さん
商社と業務は異なりますが、3つの観点を満たすのではないかという意味で金融機関、証券会社はずっと候補にありました。就活の時に考えた3つの軸をできるだけ満たせそうな会社を選んでました。
ー就活で何か苦労されたことはありますか?
木下さん
今思えば、本当に適性があるわけではない企業の選考に対して頑張れていない自分が嫌でした。さらに、頑張れていないから結果が出ず、そこで周りに劣っていると感じることも嫌でした。あとは最後に内定が出るか出ないか待つ時間は正直苦しかったですね(笑)。
ー最終的に三井物産を選んだ理由はありますか?
木下さん
最後は直感でしたね。あえて言葉にするなら人です。イベントで相談に乗ってくれる社員さんや面接官の皆さんの雰囲気が良かったです。社員さん側はいくらでも着飾ることはできるけれど、正解とする着飾り方は会社によってそれぞれだったり、垣間見える本当の姿も含めて今の会社が好きでした。あとは就活の時から個人を深く見てくれて、「人」の強みを尊重する雰囲気もとても魅力的に感じました。全く飾らない自分を良く評価してくれる会社っていうのは一生居心地良く働ける場所だと思い選びました。
ー実際に会社に入ってギャップは感じましたか?
木下さん
ギャップはあまりなかったですね。自由で熱意のある方が多かったです。
ー会社に入ってから学生時代のことが生きたと感じたことはありますか?
木下さん
スキル的な面で強いていうなら、部活スタッフの仕事のおかけで一定のパソコンスキルがあることと、あとは部活のおかげで年齢が上の人となんの抵抗もなく話せることですね。でもこれは社会に入ってからでも誰でもやれば身に付くことなので小さいことだと思います。むしろスキル面よりも物事に取り組む姿勢、精神的なタフさ、向上心を持って行動することなどマインド面で活きていることの方が遥かに多いと感じます。将来に活きるかどうかよりも、今興味あることをやるほうが学生時代の過ごし方としては良いと思います。
ー東大生に向けて何かメッセージがあればお願いします。
木下さん
授業で学ぶ物事の基礎的な概念を知っていることは、社会に出た後の物の見方を大きく変えます。ですので、就活に直接役立つかどうかを考えるのではなく、多少負荷をかけながら自分の興味あることに真摯に取り組むことがいいと思います。