仕事
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2022/02/18
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──まずは杜さんの、大学入学までの経歴をお聞かせください。
杜さん
私は、中国の瀋陽(しんよう)というところの出身で、そこの東北育才学校という日本語教育に熱心な学校に通っていました。その高校で、英語と同時に日本語も学んでおり、高校卒業と同時にクラス全員で日本に来ました。毎年日本語クラスの生徒は全員日本に留学していたので、伝統でした。
とはいえ、全員が東大に入るわけではなく、当時29人のクラスのうち、東大に入ったのは9人でした。
──理科Ⅱ類を選ばれた理由を教えてください。
杜さん
私の父が農学関係の研究者であるため、農学に興味を持っていました。それで、農学部に入ることができるのが理科Ⅱ類だったので、そこを選びました。
当時は生物が流行っていたので、生物を学ぶためにも、農学部に進学するつもりでした。
留学生には進振りがなく、東大に応募する時点で後期の学部を決めなければなりません。私は、農学部応用生命工学専攻に応募しましたので、後期の学部もそちらに進学することになっていました。
──学部時代、どのようなことに力を入れていらっしゃいましたか?
杜さん
私はサークルに入っていなかったので、代わりにアルバイトに時間を使っていました。塾で、英語と数学と物理を教えていましたね。
入学当初はテニスクラブにも数ヶ月通っていたのですが、真剣に上達をめざすというよりは遊びのような雰囲気だったので、やめてしまいました。
──勉強面ではいかがでしたか?
杜さん
授業は病気でもしない限りは、全部出席するようにしていました。
──農学部を首席で卒業されていますが、なにか心がけていたことなどはありましたか?
杜さん
別に首席を取ろうと思って取ったわけではないんですよね。というより、首席だったことも知らずに卒業式に出ていました。
卒業式に行ったら、先生に「あなたは前に座ってね」と言われて。理由を聞いたら、首席で農学部長賞を受賞したからって言われて(笑)。そんな感じでした。
ただ、テスト前にはきちんと勉強していました。
──博士課程に進学されていますが、博士への進学を決めたのはなぜでしょうか。
杜さん
実は、博士課程に進学した理由は、どこに就職すればよいのかわからなかったからなんですね。修士1年のときに、いろいろな就職説明会には参加していたのですが、なかなか、実際の仕事のイメージが湧きませんでした。
そんな状況で、どこに就職するのが良いのか全くわからなかったため、とりあえず博士だな、と進学を決めました。
もし、私の学生時代にUTmapのような媒体があれば、いろいろな情報を得て、考えて、修士のときに就活できたかもしれないですね。
──農学部から薬学系研究科に進学されていますが、その理由をお聞かせください。
杜さん
進学選択はなかったのですが、大学院に進む際には、農学系研究科への進学でももちろん試験はあったんですね。それで、どうせ試験があるなら農学系研究科に限らず、いろいろな大学院を検討しようと思ったのが最初のきっかけです。
そこで薬学系研究科の知り合いに話を聞いたのですが、卒業生がみんな魅力的な職業についていたので、興味を持ちました。
もう一つ理由としてあるのは、農業よりもっと身近な「薬」に関する研究をしたかった、というのもあるかもしれません。
──大学院入試の対策はどのようにされていましたか?
杜さん
薬学系研究科の大学院入試は、もちろん学部時代に学んだことと全く違う内容だったので、自分が受かるとは思っていませんでした。1,2ヶ月ほどしか対策の時間を取れなかったのですが、過去問を入手して勉強するなどして、合格できました。
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