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進学選択

【文Ⅲ→社会学科】様々なことが勉強できる、文学部社会学科の魅力~高野さんインタビューvol.1~

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2022/02/28

【文Ⅲ→社会学科】様々なことが勉強できる、文学部社会学科の魅力~高野さんインタビューvol.1~

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今回は高野志歩さんのインタビューvol.1をお届けします。高野さんは文科Ⅲ類から文学部社会学科に進学、新卒でソフトバンク株式会社に入社されています。vol.1では、高野さんがなぜ文学部社会学科に進学されたのか、学生時代にやっておけばよかったことなどについてお聞きします。

―まず始めに、長崎から上京し東大に入学された高野さんの学生時代について伺います。はるばる上京する、という決断をされたのはなぜだったのでしょう?

高野さん

当初は長崎や福岡の大学を志望していたのですが、高校の先生から「せっかく今の成績があるなら東京の大学を考えても良いのではないか」と助言をいただき、上京することを考え始めました。

―そんな中で、どうして文科三類を選ばれたのでしょうか?

高野さん

元々、国語・文学・古典がすごく好きで、得意だったこともあり、同じ分野の勉強をしたいと思ったのが一番の理由です。

―入学後は文学系でない学科に進まれたようですが、それはどういった経緯だったのでしょうか?

高野さん

文学が好きだったので、初めは国文学科も考えていました。しかし、上京する際に、周囲から「長崎の地元のために貢献できる人になってほしい」と言われたことがずっと引っかかっていました……長崎が好きで、残りたいと思っていたのですが、周囲から「長崎にいると夢が見られないから、上京して大きく成長した方が良い」と言われたことで、「なんで長崎が好きなのに長崎を出ないといけないのだろう?」「なんで長崎にいると夢が見られないのだろう?」と疑問に思いました。考えた結果、地元の限られたメンバーと深くコミュニケーションを取る環境の中で、自分達を客観視する機会が少なくなるために、せっかく魅力的な街に住んでいても徐々に魅力に気づけなくなっていくからだと結論づけました。それが悔しくて、地方のシビックプライド(まちへの「誇り」「愛着」「共感」をもち、「まちのために自ら関わっていこうとする気持ち」)を変えたいと思い、地域活性化や地方創生の方面で進路を考え始めました。

 

―その中で、どうして文学部の社会学科を選択されたのでしょうか?

高野さん

大学2年間を過ごしていく中で、進振りについて考えた結果、狭く深く文学のことを学ぶ国文学の道に進むより、もっと色々なことをやりたいと思うようになりました。

「社会学は何でもできる」という話を前々から聞いていたので、進振りの候補に入っていましたが、ゼミの説明会で都市社会学の先生のお話にすごく興味を持ったことが、社会学科を選択する決定打となりました。

―実際に社会学科に入ってみた印象はいかがでしたか?

高野さん

社会学は聞いていた通り、本当に自由な学問でした。文学部で一番人数が多いこともあり、色々な人がいます。考え方も多様、ゼミも沢山あるので、選ぶ先生によって学生のカラーが様々なのが面白いと感じました。

―学科では、具体的にどのようなことを学ばれたのでしょうか?

高野さん

先ほどお話した都市社会学のゼミに入り、「住宅の建て方によってその地域のコミュニケーションがどう変わるか」など、都市やコミュニティを中心に勉強していました。卒論については、地方に移住する人をターゲットにインタビューし、分析の方法などを自分で学びつつ、先生と内容を詰めたり、他の学生と情報交換したりしながら進めました。

―勉強したことのなかで、印象的だったことはありますか?

高野さん

社会学に関連する論文や本を輪読する授業の中での、「社会学者は嫌われるものだ」という話ですね。社会学研究の一つの手法として、コミュニティの中に一員として入りながら周りを観察する参加型の手法があるのですが、あくまでよそ者としてコミュニティを観察しなくてはいけないため、心までコミュニティに入り込んではいけないのです。それゆえに、社会学を真剣にやればやるほど、嫌われてしまうという……というのが今も強く印象に残っていますね(笑)。

―学科に抱いていたイメージと比べて、ネガティブなギャップは何かありましたか?

高野さん

何でもできすぎて、入った後にまた迷ってしまうところですかね……。

その後の就活でも選択肢の幅が広いので「何でもできる」を理由に進学しても、決断は就活まで先延ばしになってしまうこともあります。自分がやりたいことの手段として最適だという理由で社会学を選ぶのなら良いのですが、私のように「自由さ」を理由に入ると、その先で色々と考えなくてはいけないのが盲点でした。

―社会学科で学んだことが、今のお仕事にどう活きていると思いますか?

高野さん

私は卒論の調査方法として、地域おこし協力隊制度を利用して地方に移住、Iターン(都会で生まれ育った人が地方へ就職・転職すること)をした人へのインタビューを主とする手法を採っていました。そのインタビューを行った経験がとても役に立ったと思います。全く知らない人にインタビューし、色々聞き出すためにどう接したら良いのか、ということを日々考えていたことが、仕事上でも重要なコミュニケーション術に繋がっていると感じます。

同様に、インタビューのコツとして、あまり同調しすぎてもいけない、ということも心に残っています。先ほどの「よそ者としてコミュニティを観察するべき」という言葉が、仕事の中でも「あくまで相手の立場と自分の立場は切り分けて考える」という意味で思い出す言葉ですね。

―学生時代を振り返って、やっておいてよかったと思うことは何でしょうか。

高野さん

早めに就活を始めたことです。1年生の頃から1dayインターンなどに行き、3年生の始めから本格的に就活を始めたのが良かったと思います。早くから始めたことで「こんなに早い段階から就活のことを考えているなんてしっかりしているね」と企業から覚えてもらえることもありました。早期からゆるく就活を始める方が、ギリギリになって就活を慌てて始めるよりも、効率的に内定を頂けたりして、大学時代の貴重な時間を友人との時間や遊びの時間に使うことができると思います。早期から始めたことで精神的な余裕もでき、根詰めることなく自分のペースで就活をできた点も良かったですね。

―逆に、社会人になってみて、学生時代にやっておけばよかったと思うことはありますか?

高野さん

自分の興味と向き合って、「自分は何が好きで何に興味を持てるのか」を知るために、もっと自己分析をしっかり行っておけば良かったと思います。私は興味が色々分散してしまい、色々なところに手を出すタイプなので、周りに言えるほどやりこんでいることがありませんでした。なので、まず自分の中で「何が得意で何が好きか」というのをはっきりさせ、それを突き詰めることができていれば、その後の人生でも役に立っていたかと思います。また、就活が終わった後も、キャリアプランは永遠に考えることになるので、時間がある学生のうちに、そういった人生プランについて、もう少しきちんと考えておいても良かったかもしれません。

―学生時代、サークル活動やアルバイトなどはされていましたか?

高野さん

合唱サークルに2つ入っていました! 入学式で歌っている、コーロ・レティツィアという東大公式の女声合唱団と、緑会合唱団というインカレの混声合唱団です。アルバイトについては掛け持ちするのが好きで、4つ掛け持ちしていた時期もありました(笑)。こういうことができるのも、学生だからだと思います。アルバイトはプチインターンじゃないですけど、仕事の感じがわかり、自分で稼いだお金で生きるという体験ができるので、大切な経験だと思います。


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