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個人と向き合うキャリアコンサルタントという仕事 ~福島さんインタビュー vol.3~

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2022/04/27

個人と向き合うキャリアコンサルタントという仕事 ~福島さんインタビュー vol.3~

# 教育・人材

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# 経済学部

# 文科Ⅱ類

今回は、福島悠介さんのインタビューvol.3をお届けします。 福島さんは文科Ⅱ類から経済学部に進学し、2016年にコンコードエグゼクティブグループに新卒で入社。同社にてビジネスリーダー向けのキャリアコンサルタントとして勤務されています。 vol.3では、学生にとってあまりなじみのない、エグゼクティブ層を対象とするキャリアコンサルタントの業務についてお聞きします。

──コンコードエグゼクティブグループ(以下、コンコード)は、どのような事業をしている会社か、改めて教えてください

福島さん

エグゼクティブや若手リーダーなど、「未来をつくるリーダー」のキャリア支援を行う会社です。具体的には、キャリアコンサルティング事業、キャリア教育事業、そしてソーシャルスタートアップ支援事業の3つを展開しています。

 

キャリアコンサルティング事業では、ご相談者一人ひとりのキャリアのゴールに向かって、一緒にキャリア設計を行う仕事です。東大や京大などの名門大卒の経営幹部候補や、マッキンゼーやBCGといったコンサルティングファーム出身者などのビジネスリーダーの皆様に対して、キャリア形成を支援しています。ご相談者の年齢層は幅広く、20代の第二新卒クラスから、50代の事業会社の社長やコンサルティングファームのパートナーまで様々です。

──他の人材系の会社とコンコードの違いは、どのあたりにあるのでしょうか?

福島さん

ひとつは、ご相談者が本当にやりたいことや、目指すゴールを実現するためのキャリア設計を伴走するというスタンスをとっている点です。「転職で年収が上がれば良い」という発想とは異なります。もしご相談にいらした営業職の方が「将来は起業したい」という夢をお持ちであれば、単に年収が上がる営業職を紹介するのではなく、起業に必要な力をつけられる別キャリアへの転身を考えていくのです。キャリアチェンジとなることもあるので、書類や面接などの選考対策も、綿密に行います。

現状からキャリアビジョンを実現するための道筋を、「キャリア戦略」と呼んでいます。このキャリア戦略を軸としたキャリア設計法を、コンコードは提唱しています。

 

もうひとつは、クライアント企業の経営幹部との強固なコネクションです。以前のご相談者が、各コンサルティングファームやPEファンド、著名なベンチャー企業などの経営幹部となっているため、関係が非常に緊密です。一般にはオープンになっていないエクスクルーシブ求人を依頼いただくこともありますし、事業戦略を理解している私たちからの提案によって、新たな案件がつくられることも珍しくありません。

──そのなかで、福島さんはどのような業務をされていますか?

福島さん

エグゼクティブコンサルタントとして、キャリア設計や転職活動のお手伝いをしています。

その中で、最も大切にしていることは、先ほどお話したキャリア戦略の設計です。ご相談者のキャリアビジョンを実現するために、どのような経験を積むのがいいのかということを中心にアドバイスしています。ご相談者の望むキャリアビジョンに到達するためには、1度の転職では実現できないことも珍しくありません。そのため、5年、10年と長期にわたり、ご相談者の理想のキャリアのためにずっと伴走することが仕事です。

──人生のキャリアパートナーということですね。

福島さん

私たちの会社は、誠実なご支援をすることをとても大切にしています。そのため、ご相談者のキャリアを考えた結果、現時点での転職をおすすめしないこともあります。

転職をするのが良いとなった場合には、転職先の紹介や選考突破のためのご支援をさせていただきます。提出する書類の作成をサポートしたり、模擬面接を実施したりし、面接時の対応についてアドバイスしています。コンサルティングファームを目指す場合は、ケースインタビューの対策もしっかりと行っています。

例えば、戦略系ファームの場合、中途採用で内定を獲得できる確率は0.5~1%ほどだと言われています。そのような中で、内定を勝ち取るためには、志望するファームに向けた綿密な選考対策が必須となってきます。何度も模擬面接やメールでのやりとりを重ね、本番にベストを尽くせるように対策していくのです。

──そこまで丁寧にサポートされていらっしゃるんですね。

福島さん

そうですね。一般的なマッチングを行う人材紹介会社とは異なり、イメージとしては、人材紹介事業と教育事業がミックスしたような会社だと思っていただくと良いかも知れませんね。

人材紹介業の形態として、コンコード経由で内定がでた会社に入社してもらわないと収益にならないのですが、他エージェントや自己応募などで内定が出た会社がその方にとって一番いい場合は、その会社をおすすめします。このような「誠実で長期的な支援」を行うことで、ご相談者から信頼いただき、ご友人や同僚の方をご紹介いただけたり、再度キャリアに迷った時などにご相談いただけたりします。結果、ビジネス的にも長期的に見ればうまくいくという発想ですね。

──新卒でキャリアコンサルタントをする方は、転職経験がないという意味で大変なのではないかと思うのですが、そのあたりはいかがですか。

福島さん

私も実は不安がありましたが、結論から申し上げますと、転職経験の有無はキャリアコンサルタントとしてのスキルに直結しないと思っています。

そもそも企業の経営者の相談に乗る戦略コンサルティングファームにも多くの学生が入社しています。つまり、経営者としての経験がなくても優秀な戦略コンサルタントになることができるわけです。それと同様ですね。

 

コンコードには、「CORE研修」という、キャリアコンサルタント育成のための社内研修プログラムがあります。キャリア戦略の設計方法、主要な業界や企業の特徴、選考対策の方法、採用企業へのアドバイス方法、更にはメールの書き方に至るまで、内容は多岐にわたります。理解度を確認するための、記述テストも数回行われます。座学で丁寧に研修をしてもらった後に、キャリア面談の練習など実技研修も何度も行われます。研修期間は、全体で1ヶ月超に及びます。

実は中途入社の人も、まったく同じ研修を受けますし、他の人材紹介会社から入社する人も同様です。キャリア支援の方法が全く異なるため、紹介会社出身の人が、CORE研修を受けるとかなり驚くそうですよ。

 

また、社内には非常に相談しやすい雰囲気があるので、現場に出てわからないことがあっても先輩に気軽に相談させてもらうことができます。私も先輩の面談に同席させていただいたり、先輩にご相談者の応募先について相談したりすることで、しっかりと習得していくことができました。

──コンコードではキャリア教育活動も行っているそうですが、具体的にどのようなことをされていますか?

福島さん

キャリア教育は、コンコードへ入社する以前から私も強い関心を持っていた分野です。日本では、中高や大学でキャリアデザインについて学ぶ機会はほとんどありません。そのような中で、就職活動前に急に職業選択を考え始めるために、理想のキャリアとはかけ離れた選択となってしまうケースも少なくないでしょう。ですので、学生時代の早い段階からキャリアを考える技術を身につけられる機会があればいいなと考えていました。

 

東京大学×コンコードの授業は、私が大学時に所属していたゼミの松島先生へ、コンコードが展開しているキャリア教育活動を紹介し、弊社代表の渡辺とお引き合わせさせて頂いたことがきっかけとなりました。その後、渡辺の著書を読まれた先生から、この書籍の内容を授業にできないかとコンコードに依頼を頂きました。そして、松島先生、岡崎先生と共に、渡辺が全体企画、授業コンテンツ作成、登壇などを全面協力させて頂く形で、2017年に東大3・4年・院生を対象に、「キャリア・マーケットデザイン」という正規科目(全12回)が開催されました。授業内容は本格的なキャリア設計の授業で、毎回300名ほどの学生が出席し、大盛況でした。私も第2回の授業にゲスト講師として登壇させて頂きました。授業後のアンケートでも熱いメッセージをたくさん頂き、とても嬉しかったです。最終回の松島先生、岡崎先生、代表の渡辺による座談会も、参加した学生からバンバンと質問の手があがり、盛り上がりましたね。

 

また、出身の京都市立西京高校と附属中学校の先生方から依頼を受けて、中高時代から自身のキャリアを考えるための講演などをさせていただいたこともあります。もちろん、東大での授業よりももっとシンプルな内容のお話をしたのですが、「早すぎることはないと思うので、今から自分のキャリアについて考え始めたいと思った」など、嬉しい感想をたくさんいただきました。大学を選定する際にも自分のキャリアを考えることはとても大切ですよね。

──大教室の授業でバンバンと手があがるというのは凄いですね。私も「キャリア・マーケットデザイン」の授業を受講したかったです。最後に東大生の皆さんへメッセージをお願いいたします。

福島さん

学生時代のうちに、関心があることにどんどんトライして、その中から自分の「好き」を見つけていただくとよいと思います。「好き」がわかると、その後の人生の軸となり、大きな決断のときに役立つと思います。そして、就職活動がまだ具体的になってこない1,2年生のうちから、ぼんやりでもいいので好きなこと、自分が将来やりたいことを考えはじめておくといいと思います。学生時代という自由で貴重な時間を大いに活用し、楽しんでください!

──本日はお時間頂き、ありがとうございました!

福島さん

ありがとうございました!