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【理物院→コンサル】研究の中で気づいたことをきっかけにコンサル業界へ

大学院

2022/05/09

【理物院→コンサル】研究の中で気づいたことをきっかけにコンサル業界へ

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今回は、他大学を卒業されてから東京大学大学院理学系研究科に入学し、PwCコンサルティング合同会社にITソリューションコンサルタントとして入社された松下昂平さんへのインタビューをお届けします。vol.1では大学院の進学先として東大を選んだ理由や、院生時代のお話についてお聞きします。

―本日はよろしくお願いいたします。最初に、簡単な自己紹介の方をお願いします。

松下さん

2020年4月入社の松下昂平と申します。私は大学院から東大に入学し、所属は理学系研究科物理学専攻でした。そこで2年間の修士生活を終えて、PwCコンサルティング合同会社にITソリューションコンサルタントとして入社しました。

―ありがとうございます。他大学から東大の院に入学されたとのことですが、学部では何を専攻されていたのでしょうか?

松下さん

学部時代から物理学を専攻していました。学部時代の活動を通じ、研究者としてのキャリアを考えたいとの気持ちから、大学院への進学を決めました。

―色々な候補がある中で、なぜ東大の院を選んだのですか?

松下さん

私が進学した東大の研究室には、尊敬できると感じる先輩や教授が在籍しており、よりレベルの高い環境に身を置くことができると思ったからです。私が専門としていた研究分野では、巨大な実験装置を扱うため、国内外の様々な研究機関・大学が1つの研究グループとして協力し、プロジェクトを進めます。学部4年時にその研究グループの一員として研究に関わり始めた際、その東大の研究室の先輩がプロジェクトをリードしていく姿を見て、一緒に同じ立場で研究をしたいと思ったのがきっかけでした。

―東大の大学院は学ぶ環境としてはどうでしたか?

松下さん

素晴らしい環境だと感じていました。座学の授業では、かなり専門的なところまで講義の対象となっていることに驚いたのを覚えています。私がTA(学部生の授業の補佐)を担当していた実験の授業では、「これをやってください」というような明確な解答のある課題だけでなく、「自由に自分で考察を深めていってください」というような明確な解答が存在しない課題が与えられるカリキュラムとなっており、自分の頭で考える力を養うことのできる内容になっていることにとても感心していました。また、東大には様々な事柄に関して議論をすることができる多くの学生がいることも、学ぶ環境の良さにつながっていると思います。

―なるほど。では今振り返って、東大を選んだという選択はどうでしたか?

松下さん

本当に良い選択をしたと思っています。先ほども述べさせていただいたように、私たちの研究では、国内外の様々な研究機関・大学が1つの研究グループとしてプロジェクトを進めていきますが、その大きな研究グループの中でも、私の在籍していた東大の研究室は常にグループをリードする立場を担っていました。そのため、同世代の研究者や学生を牽引してプロジェクトの進捗や課題をマネジメントしたり、代表としてプロジェクトについて発表したりする場が多く与えられました。同じ研究グループのチームメンバーに頼られることにやりがいを感じたのをよく覚えています。このような経験をできたのは、東大だからこそではないかと思っています。

―物理はやはり非常に奥が深いのですね。次に、学生時代にやっておいてよかったなと思うことはありますか?

松下さん

2つあります。1つは研究に没頭する中で、様々なものに触れられたことです。研究を進めるうえで、専門分野とは関係のない知識を必要とする場面がたくさんありました。実験装置の組立や電子回路の構築といったようなハードウェアに関わる部分から、仮想的な実験装置によるシミュレーションや実験より得られたデータの解析といったようなソフトウェアに関わる部分まで、幅広い知識が研究には必要でした。こういった経験を通じて、新しい知識をすぐにキャッチアップする力が鍛えられたかなと思います。今の業務では特に、これまでに経験したことのないシステムを扱わなければならないという場面が多々ありますが、このような場面でその力を発揮することができています。

―なるほど。特に文系出身だと、システム周りへの理解はハードルが高そうですもんね。

松下さん

そうかもしれないですね。もう1つは、英語によるコミュニケーションが欠かせない場に自分の身を置くことができたことです。留学の経験がなく、元々英語には自信がありませんでした。しかし、海外の学生・研究者とのコミュニケーションや国際学会での発表、英語による修士論文執筆などの経験を通じ、自分の英語は使えるんだという自信を得ることができました。独学による英語の勉強の場合、試験の点数の変化によって成長したという感覚を得ることはできるかもしれませんが、実際に使えるんだという自信を得ることは難しいと思います。今の業務においても英語は欠かせないため、学生のうちに英語に対する自信を得ることができたことはよかったなと思います。

―逆に、学生時代にこれをやっておけばよかったな、ということはありますか?

松下さん

様々なことに対し、自ら選択肢を狭めていたことは後悔ですね。例えば自分の将来のキャリアについて、学部のある時期から物理の研究者を目指そうと考えていたので、学部3年〜4年の時には就職活動の選択肢すらなく、物理学の勉強ばかりしていました。そのため、大学院に入って最終的に就職を決意したときには、就活のやり方も世の中にどのような職種があるのかすらわかっていない状態でした。選択肢を制限しないことで「これも面白そう、あれも面白そう」といったように世界を見ることができます。学生時代って今思うとかなり長いですから、自分の専攻などに囚われず、様々な世界を見て、知って、考えるということをたくさんしておけば良かったなと思います。

―ありがとうございました! 続くvol.2では就活のお話や、現在お勤めのPwCコンサルティング合同会社のITソリューションコンサルタントとしてのお仕事についてお伺いします!