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進学選択

【物理学科からコンサルへ】大学院で物理学を研究した私がコンサルタントになったわけ~饗場さんインタビュー~

進学選択

2022/05/18

【物理学科からコンサルへ】大学院で物理学を研究した私がコンサルタントになったわけ~饗場さんインタビュー~

# 理科Ⅰ類

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今回は、理科Ⅰ類から理学部物理学科へ進んだのちに院進され、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)にデジタルコンサルタントとして入社された饗場亮介(あいば・りょうすけ)さんへのインタビューをお届けします。vol.1では進学学部を選んだ理由や、院進された理由などについてお聞きします。

―本日はよろしくお願いいたします。最初に、簡単な自己紹介をお願いします。

饗場さん

私は2020年3月に東京大学の理学系研究科物理学専攻を修了し、4月にPwCコンサルティングに入社しました。データ&アナリティクスというデータ利活用領域を専門とするチームに所属し、データ分析によって企業の変革を支援するデジタルコンサルタントとして働いています。

―ありがとうございます。まず、進学選択の際にどの学科が候補にあって、なぜそこに進学されたかというところを教えてください。

饗場さん

工学部の航空宇宙工学科と、理学部の物理学科で迷った末に物理学科に進学を決めました。小さいころから宇宙に憧れを抱いており、「限りなく広がる宇宙の先は一体どうなっているんだろう?」、「宇宙ってどんなふうに成り立っているんだろう?」といった疑問が尽きず、ロケット作りなどの航空宇宙産業の基礎研究をしたいという思いから最初に航空宇宙工学科を考えました。物理学科も同様で、「自然界がどんな法則に則って存在しているのか」といった好奇心が唯一かつ絶対の志望理由でした。たとえば、私は今イスに座っていいます。私は地球から重力で引っ張られていますが、イスにめり込んで落下していかない以上はイスの座面から何らかの反発力を受け押し返されることでイスに座っていられる訳ですね。高校物理ではこの座面からの反発力は垂直抗力という得体の知れない力で説明されてしまいますが、垂直抗力という概念を高校物理のレベルではうまく説明ができないためにごまかされているように感じ、その先の世界を自分自身で明らかにしたいという思いから、物理学科が候補になりました。

―なるほど。お話をお伺いしていると、しっかりと勉強している東大生、という感じがしたのですが、勉強はかなりされていましたか?

饗場さん

勉強はしていたほうだったと思います。物理や数学が本当に好きだったので、当時は勉強するのがとにかく楽しかったです。

―では、なぜ航空宇宙工学科ではなく物理学科を選ばれたのでしょう?

饗場さん

そもそも航空宇宙工学科に興味があったのは、ものづくりそのものではなく、宇宙への探求心からでした。あくまで自分の興味の根源は自然界の法則への好奇心であって、その中の1つの対象として宇宙があるんだろうなと思い至ったんです。ならば、宇宙の研究もできるより学問として幅が広い物理学科を選択しました。

―そうだったんですね。実際に物理学科へ進学されて、進学前とのギャップなどはありましたか?

饗場さん

基本的には思っていた通りでした。大学内外で物性、宇宙論、素粒子論など幅広い研究がなされていたので、あらゆる知的好奇心が満たされるという意味で、想像通り入ってよかったなと思っていました。

―一口に物理学と言っても、本当に範囲が広いですもんね。

饗場さん

はい。一方で感じたギャップについてですが、自分が覚悟していた以上に優秀な方々がたくさんいらっしゃり、非常に刺激的でした。私にとってはそれが研究の動機づけになったという面もありますし、正直に言うと、その反面としてある種の挫折に近い感覚もありました。井の中の蛙だったんだなと認識を新たにしました。

―学部で就職するのではなく、大学院へ進学された理由は何だったのでしょうか。

饗場さん

私の所属していた物理学科は学部の卒業研究がなく、大学院の修士課程に入って初めて、自分で研究テーマを設定しアプローチを考えて、論文にまとめるという作業に取り組むことになります。学部の教科書的なインプットだけではなく、ここまで勉強したからには自分自身で何か一つ研究をする経験までやりきろうと考え、大学院に進学しました。

―なるほど。院進される際、物理専攻ではなくて、他の専攻へ行くという考えはありませんでしたか?

饗場さん

それは考えませんでした。物理が楽しくて仕方がなかったので、そのまま研究を続けるつもりでした。

―では、そのままアカデミアに進まれなかったのはなぜでしょうか。

饗場さん

実はアカデミアに強く「行かないぞ」と思ったことは今の今まで一度もありません。アカデミアに行けば刺激的で貴重な体験ができたであろう、その一方で就職したとしても、何かしら楽しめるだろうという気持ちでおりました。最終的には、社会に出て働いている自分を想像する方がしっくりくるという直感に従いました。

―最後に、学生時代にやっておいてよかったと思うことは何かありますか?

饗場さん

ありきたりですが、アルバイトの経験です。私は学生時代に家庭教師、塾講師、イベントスタッフなど興味のあった多種のアルバイトを経験してきました。例えばイベントスタッフ一つをとっても、ユーザーとしてイベントに参加するだけでは気付かない裏側の事情に気付くことができます。イベントを開催する主催、広告業者、会場貸し、、チケット販売、登壇者の仲介など多様なビジネス、ステークホルダーが複雑に組み上がってようやく社会ができているんだということを学べました。これらの経験がコンサルタントとしてビジネスを理解する上での基礎となっています。

―ありがとうございました! 続くVol.2では就活のお話や、現在お勤めのPwCコンサルティングでのデジタルコンサルタントとしてのお仕事についてお伺いします!


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